自動アスファルト回収装置
アーデナック3 |
概要
アスファルト回収試験は混合物中のアスファルトをその性状のままで取り出し、これについて物理的試験・粘度試験・組成分析試験等に供するために行う重要な試験とされています。アスファルト回収試験を抽出試験→灰分除去→蒸留回収試験まで自動的に且つ短時間でしかも試験員の拘束時間が非常に少なく行うことが出来ます。省資源・省力化・環境問題に配慮した試験装置です。アスファルト自動回収装置は従来のアブソン回収法と同じ結果が得られます。 |
特長
安全性 |
人に優しい炭化水素系溶剤「AS ゾール」を使用します。窒素ガスを吹き込みながら減圧下で蒸留回収を行いますので、酸化による性状劣化及び火災の心配はありません。 |
全自動 |
抽出から蒸留回収まですべての工程を自動的に行い、常時監視している必要はありません。高性能フィルターによるフィラー回収自動システムを内蔵しています。 |
短時間処理 |
抽出から蒸留回収まで約5 時間〜10 時間程度と試験にかかる時間を大幅に短縮出来ます。 |
省資源 |
蒸留回収した溶剤をリサイクルするので経済的なランニングコスト。 |
環境に優しい |
抽出溶剤は、環境に優しい炭化水素系溶剤「AS
ゾール」を使用します。(ISO 対応) |
大量採取 |
試料は1 回に6kg 程度まで投入出来ますので、アスファルト採取量が50g〜300g
と多く各種品質試験に対応出来ます。 |
作業性 |
人間工学に基づいて設計により、試験者に負担をかけません。 |
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抽出釜 |
排出釜 |
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装置の概要
1.運転準備 |
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ソックスレー抽出と同様に、円筒濾紙内に試料を詰め抽出室にセットして下さい。
*円筒濾紙1 本〜6 本まで抽出室にセット出来ます。*抽出効果を早めるため抽出促進
管を円筒濾紙内にセットしてください。 |
2.自動運転 |
自動抽出 |
液循環/液切りを設定回数/設定時間行います。(約1
時間〜8 時間) |
灰分除去 |
抽出液はポンプにより高性能フィルターを3 段階経由してフィラーを完全除去し蒸留回収釜へ送られます。(約2
分間) |
蒸留回収 |
真空ポンプにより蒸留回収釜内を減圧にし、窒素ガスを吹き込みながら回収を行います
ので、アスファルトの性状変化を防ぎます。(約3.5
時間) |
3.アスファルト採取 |
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蒸留回収釜は傾ける機構となっているので回収アスファルトは簡単に採取出来ます。
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4.クリーニング |
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蒸留回収釜の清掃はベーパー凝縮方法(自動)で簡単に清掃出来ます。 |
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オプション
1.真空乾燥装置 ARDENAK-DRY 3φ200V 約6KW
2.空冷式冷水循環装置 CA31UP 3φ200V 約2.2KW |
安心してお使いいただくために
1.設置後、専属サービスマンが十分に取り扱い説明・指導を行います。
2.日常の点検業務・作業準備は、チェックシートによって簡学に行うことが出来ます。
3.設置後、12 ヶ月に定期点検を行います。(1
年後は別途保守契約)
4.トラブルが発生した場合は、すぐにご連絡下さい。専任担当者が電話又はFAX
で対応、必要に応じてサービスマンが責任をもって伺います。
■一部性状分析試験は東北反応化学研究所飯野研究室・(有)再生アスコン研究所で行いました。 |